FX投資の初心者は、まずは成行注文、指値注文の方法を
しっかり理解して実践することをおすすめします。

この2つの注文方法を経験した後は、逆指値注文をマスターすれば、
これまでよりも一歩進んだFX投資ができるようになることと思います。

逆指値注文の本質をしっかりつかんでおこう

逆指値注文は、指値注文よりも複雑だと思うかもしれませんが、
これまでに指値注文でFXの取引をしたことがある人なら、
すぐに理解できると思います。

逆指値注文では、現時点での為替レートよりも、
通貨の価格が上昇した時に買いの注文を出して、
今よりも価格が下がった時に売る取引を行うのが特徴的です。

指値注文では、今の価格よりも下がった時に通貨を買い、
今よりも上がったタイミングで通貨を売るのが基本ですが、
それぞれ逆になっている、これが逆指値注文です。

確保するとともに、確実に損失を食い止める効果も期待できます。
あえて逆指値注文を選んで不利なレートで指値を入れることによって、
為替相場のトレンドに乗っかりやすいのがメリット
です。

指値注文よりもちょっと複雑!? でも逆指値注文の仕組みは簡単

ココでは、日本円と米ドルとの通貨ペアでの取引について、
簡単な事例を取り上げて説明したいと思います。

現在の為替相場において、米ドルが1ドル120円で、
今後は121円に上がった場合に、
円安・ドル高の上昇トレンドであると見なすことができます。

米ドルが1ドル121円になったら、米ドルを買うという注文を出すこととします。
もうひとつには、現在の米ドルの価格120円が119円に下がった場合に、
円高ドル安の下降トレンドとみなされ、
119円に下がった時点で米ドルを売る注文を出すこととします。

逆指値注文では指値注文と同様に、通貨の売買の価格を
任意で設定することができます。

為替相場は常に変動していますが、トレンドが上昇している、
または下がっていると判断される場合にも、
トレンドに乗れるのが逆指値注文のメリットです。

逆指値注文では損失を限定することができる

逆指値注文は、ともすれば投資家にとっては、
わざわざ不利な取引をしているようにも見受けられるのですが、
本当のところはどのような感じなのでしょうか。

FX投資には、常にリスクがつきものですから、
無理のない取引を心がけておきたいものです。

とはいっても、1度注文を出してしまえば利益を得られるか、
それとも損失を出すのか、2つのうちどちらかとなります。

逆指値注文が成行注文や指値注文と大きく特徴が異なる点を挙げると、
投資を行う上での損失をある程度限定できるということです。

損失をストップするという意味で、ストップ注文と呼ぶこともあります。

為替相場の動向は、今後はどのように動いていくのか、投資経験が豊富な投資家でも、
想定外の事態はいつどんな時に起こるかもしれません。

そこで、為替相場が自分の予想と大きく外れて、
予想とはまったく異なる動きが見られる場合にも、
損失を少なく抑えたい場合には、逆指値注文はおすすめです。

米ドルが120円の時に、注文を出す場合、「1ドル120円で米ドルを買う取引をして、119円になった時に米ドルを売る取引をする」というように注文を出した場合、
万が一、相場の読みが外れても損失はわずか1円で済むことになります。

逆指値注文は損失を抑え、ローリターン・ローリスクの取引ができることから、
ストップロス注文、ストップロスオーダーと呼ぶこともあります。