株式投資が他の投資にはない特色として、
株式分割があるのをご存知でしょうか。
その名の通り、株式が分割されること、細かく分けられることを言い、
わかりやすく言えば1株を2株に分けること、これが株式分割です。
株式分割はどんな仕組みになっているの?
たとえば、ある企業の株式を1000株保有していて、
その後、1株が2株に分割された場合は、
1000株×2株で2000株保有することになります。
株式分割されても、その間にお金が動くわけではなく、
単純に保有している株式が分割されるだけです。
しかも、その後、配当金が得られることになれば、
1株につき何円かの配当金がもらえるので、配当金がそのまま据え置きされ、
株式分割によって持ち株数が増えれば、もらえる配当金が増えることになります。
株式分割はどんな目的で行われているの?
すべての企業で、必ずしも株式分割が行われているというわけではありませんが、
投資家にとっては株式分割でのメリットは大きいと思います。
株式分割によって、1株あたりの配当金が下がる可能性はありますが、
今までと同じ金額だとしたら、持ち株数が増えるので
配当金が上がることもあります。
企業では、どのような目的で株式分割が行われているのでしょうか。
投資家にとってメリットをもたらすことはもちろんですが、
株式分割によって1株の価格が安くなるので、
手軽に買えるようになります。
株を買う人が増えれば、その分、企業にとっては
多くの資金が集まるわけですから、経営がスムーズになります。
企業と投資家にとっては、株式分割を行うことによって、
株の売買がより活性化され、取引料が増えれば流動性リスクを
より抑えることができます。
株式分割で投資家にはどんなデメリットがあるの?
保有している株式について、企業が株式分割をしても、
株そのものの資産価値が下がることはまずありません。
株式分割された後は、安い価格で株を買えるようになり、
株の買いの注文が増えれば株の価値が上がるので、
その後、株価が上昇する傾向にあります。
保有する株数が増えれば、配当金がこれまで以上に増配になる可能性もあるので、
投資家にとっての株式分割のデメリットはとくにないと考えて良いでしょう。
株式分割の注意点は?
企業によっては、1株を2株、または3株に分割するケースもありますので、
分割されればされるほど持ち株数が増えます。
しかし、株式分割にはいくつかの注意点があることも
知っておかなければなりません。
企業が株式分割をした時に、その株を売って手放してしまえば、
まったく意味はありません。
株式分割で持ち株数を増やすには、当然ですが、株主を続けること、
つまりその企業の株を保有していることが前提となります。
株式分割の権利が確定される日が決められているので、
その日までには株を保有していなければなりません。