FX投資に限って言えることではないのですが、
どんな投資でも元本保証がないので、ふだんからきちんと
リスクを回避するための対策は絶対に必要ですね。

ここでは、FX投資で起こりうる損失を防ぐために、
自分でできるFX投資のリスク管理について、
いくつかご紹介したいと思います。

FX会社が倒産したら大変! 投資家の資金を安全に管理するには

FXの取引に少しずつ慣れてくると、ある程度は
複雑な注文方法での取引にも対応できるようになります。

FXの醍醐味を知るようになり、順調に利益を上げていても、
万が一、FX会社が急に倒産したら大変です。

FX会社が破綻した場合にも、投資家の資金が
安全に管理される体制が整っているかどうか、
しっかりと見極める必要があります。

投資家の資金の安全を守るための制度として、
信託保全制度
があります。

どのFX会社でも、信託銀行や大手都市銀行と提携して、
投資家の資金について保護されているはずです。

FX会社を選ぶ前に、どの銀行と提携しているのか、
どんな仕組みになっているのか、必ず確認することが肝心です。

FXで損失を食い止めるには少額投資を鉄則とするべし

FXの初心者は、FX投資をすれば利益が得られると
思い込んでいる人もいるようですが、投資は賭け事ではないので、
勝つ・負けるといった間違った認識を持ってはいけません。

FX投資に成功すれば、大きな利益を得るチャンスもありますが、
反対に失敗すれば大きな損失を出す可能性もあります。

そこのところをきちんと踏まえておくことが肝心で、
FX投資で大きな損失を食い止めるためには、
少額での投資を鉄則として心がけることです。

1度や2度、取引がうまくいったからといって、
3度目も取引が成功する保証はないので、調子に乗ってはいけません。

最初からハイリスク・ハイリターン (大きな損失・大きな利益) の
取引をするのではなく、ローリスク・ローリターン (小さな損失・小さな利益) の
投資
を肝に銘じておきましょう。

通貨ペアは1種類ではなく複数で取引してリスク分散を

FX投資で通貨ペアを選ぶ時に、1種類の通貨ペアを選んで
取引する人もいますが、できるだけ2~3種類と、
複数の通貨ペアで取引を行う
ことをおすすめします。

とはいっても、為替相場の値動きが似たような傾向の
通貨ペアを選んでいては、まったく意味がありません。

高金利通貨として知られる豪ドル (オーストラリアドル)・
NZドル (ニュージーランドドル) は、とくに値動きの特徴がよく似ているので、
日本円・豪ドル、日本円・NZドル、この2種類で取引をしても
リスク分散の対策になるとは言いがたいですね。

値動きの傾向が異なるタイプの通貨ペアを選ぶのが、リスク回避の基本です。

2種類の通貨ペアで取引していて、そのうち1種類の通貨ペアでの
取引で損失を出したとしても、もう1種類の通貨ペアでの取引で、
値動きが良い方向になり、思わぬ利益が得られる可能性もあります。

FX投資を始める前に、気になる通貨があれば、
それぞれの通貨の値動きの特徴について、入念に分析しておくと良いですね。

FX投資ではてこの原理を活用したレバレッジが重要ポイント